2009年11月27日金曜日

乾燥肌,アレルギー&衛生仮説??


ネット上で見つけた顔を掻いているかわいい犬の絵です.

空気が乾燥してきましたねぇ.
火事が増えてきています.みなさん,火の元にはくれぐれも注意してくださいね!!

ところで,この時季は人も動物も空気の乾燥とともにお肌も乾燥気味になります.
部屋には暖房が灯り,最近では多くの家で床暖房も備えているので,部屋の中も乾燥に拍車がかかります.
もともと皮膚疾患を患っている動物たちも暖かいのは良いのだけれど,乾燥しすぎる環境は皮膚にちょっと良くないですね.加湿器などを設置して適度な湿度を保つように工夫してください.

さて,近年,人も動物もアレルギー疾患がとても増えているそうです.
その原因については諸説紛々ですが,ひとつの興味ある理論として「衛生仮説」というものがあります.
この仮説は,1989年にイギリスのStrachan博士らの研究により唱えられたもので,ざっくりと簡単に言うと,要は“今の子たちは余りにキレイに(清潔に)なりすぎているからちょっとしたものに対してもすぐにアレルギーを起こす”みたいなことです.
昔の人たちは,乳幼児より様々な物質にさらされ,色んな感染症に暴露されて,その度に身体が一生懸命免疫を働かせて,大人になるまでにはしっかりと正常な免疫機構を身につけていました.
ところが,最近はどうでしょう.
生まれたときから極度に清潔な環境で育ち.着るもの触るものは全てが抗菌仕様.
私が子供のころは,毎日のように泥んこにまみれ,草木に昆虫に蛇,トカゲ,カエル…なんでもござい!でしたが,今の子たちは泥んこにまみれようにもまみれる場所がないのが現実でしょうか.
この仮説は,その検証法の問題点や余りにも突飛な理論でもあったため,発表された当時には,ほとんど受け入れられませんでしたが,現在は逆に注目されている理論です.

もちろん,これがアレルギー性疾患の全てを説明しているわけではありません.
でも,みなさんはどう思われますか?


汚い劣悪な環境は無論良くありません.しかし,ある程度,適度な汚さというか,そう,子供のころは毎日身体じゅう泥んこまみれでもいいのではないかと思う今日この頃です.
今の子供たちがもっともっと昔の懐かしい日本のように,たくさんの自然に触れ合うことができるような(大人になると何故か触れなくなるようですが,魚や虫や爬虫類や両生類にもっと触れ合うことのできるような)環境を整備していくことに多くの予算を仕分けてほしいものです.

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