2010年9月11日土曜日

子犬にとって最も大切なこと-1

またまた,残暑の復活ですね~.
みなさん,先日の雨台風は大丈夫でしたか?
ものすごーく,雨雨雨・・・そして雨・・・でしたね.
お陰で,ちょいとばかし涼しくなりましたが,今日はまた夏に逆戻りの感があります.
体調管理には万全を期しましょう!!

さて,今日のブログは,「子犬の初期教育について」です.
教育で最も大切なのは,なんといっても初期教育だと言われています.
人も犬もとにかく,一番最初の教育(幼児教育)が何よりも重要です.
えっ,でも,幼稚園の時なんて,ほとんど憶えてないし・・・って言われるかもしれませんねぇ.
そうなんです,僕もあなたもみなさんも,ほとんど憶えていません.
でも,憶えていなくても,みんなその時はしっかりと生きていて,色んなことを感じて,経験して,体得していたのです.
つまり,脈絡のある記憶はないけれど,その時に感じて経験して体得したこと,すなわち,脳にすりこまれたことが,その子の将来を決定するといっても過言ではないのです.

ここで,衝撃的な事実を紹介します.
みなさん,ワンちゃんの平均生存年齢って,いったい何歳かご存知ですか??
日本のワンちゃんだけじゃないですよ.世界のワンちゃんの平均生存年齢ですよ.
さぁ,いくつでしょう??

答えは,なんと,3.5歳です!!
3.5歳ですよ!みなさん.余りに短いですよねぇ.ちょっと驚きです.
それに,平均生存年齢って,なに??って思いません?(思われた方は鋭いです!)
人間は,平均『寿命』ですよね.『生存年齢』なんていいませんよね.
そうなんです.これには訳があるのです.

人は,オギャ~と産まれた人(つまり0歳児)が,その後,何年生きられるかを平均寿命として表します.犬も人と同じように,産まれてから何年生きられるかで,寿命と言ってもいいのですが,人と犬とでは決定的な違いがあるのです.
それは,犬には安楽死というものが存在しているからです.
安楽死は,病気や事故などで死亡するのとは違い,人の手によって強制的に命を絶つ手段ですから,それがなければ,まだ生きられたわけなので,寿命ではなく生存年齢という表現になるのです.
もちろん,安楽死でも,病気や事故などで筆舌に尽くしがたい苦痛を伴うような状態から解放してあげるための手段としての安楽死は,充分に検討してあげるべきものです.
しかしながら,それ以外の理由で安楽死をさせられることが,実は大変大変多いということも事実なのです.
その理由が,『問題行動』です.

欧米での1歳未満のワンちゃんの死因の第1位は,何だと思いますか?
なんと,問題行動による安楽死です.
欧米って野蛮だなぁ~・・・などと,対岸の火事のように思ってはいけません.
ある意味,欧米では,それくらい非情にまで厳しく対応していると言えるのです.
問題行動を起こす犬は,その家族との絆(ヒューマンアニマルボンド)を崩壊させ,そして,その家族のいる社会に迷惑をかけてしまう危険性があるため,人とともに生活をすることができないと判断されます.であれば,どうなるか・・・ということです.

確かにわれわれ日本人には,ちょっと受け入れられない考え方ですが,極めて現実的であるともいえますね.
では,日本ではどうでしょうか?
みなさんお分かりですよね.
わが国では,結果的にそういう問題を起こす犬は,捨てられるか保健所に連れて行かれるか,我慢して飼い続けるかです.
前者は,結果的に殺処分(安楽死ではありませんよ)になるでしょう.(これも問題ですよね)
後者は,これもまさに悲劇的です.ヒューマンアニマルボンドの崩壊は,人にも犬にも大変悪い影響を及ぼします.

さて,じゃあ,どうしたらいいでしょうか?
そうです,だから,初期教育なのです!!
これは,ワンちゃんのみならず,現在,人でまさに問題となっている「犯罪の低年齢化,凶悪化」にもつながる問題です.

これから本題に入りますが,序章にたくさんの時間を費やしましたので,続きは明日のブログで・・・
こうご期待!!

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