2012年3月17日土曜日

今日はノミのお話です.

動物病院のブログでノミの話題といえば13℃以上になったらノミ・マダニ予防しましょうね,という話題だと予想されますよね.
予防してもらいたのはヤマヤマで,動物を飼う上でのマナーだと思いますが,今日はもうちょっとノミという虫について関心を持っていただこうかなと思いまして,くだらない雑談をしてみたいと思います.

ノミ.
漢字で書くと蚤.
ちなみに「掻く」という漢字は手偏にノミと書くのは実感がこもってますね.
ヒトノミ(人につくノミ)の学名は「ピュレックス・イリタンス」というのですが,直訳すると「ゴミから生じたイライラさせるやつ」ということになるそうで,洋の東西を問わずノミにはイライラさせられてきたのですね~.

ノミは現在知られているだけでも世界中に2千種類もいます.
それぞれ好みの寄生動物がいて,ヒトノミ,イヌノミ,ネコノミ,ネズミノミと分けられるのですが,周囲に自分のターゲットが居なければ一時的に違う動物から吸血することもあります.
ネズミノミが人に付いて起こした怖ろしかった(過去形)病気といえば「ペスト」ですね.ヨーロッパでの大流行が有名ですが1665年のロンドンの大流行では7万人が亡くなったそうです.
北里柴三郎がペスト菌の発見したのが1894年で、リストンが同じ菌をノミの消化管で発見したのが1905年なので流行当時は原因も対処法も分駆らない状態だったんです.怖かったことでしょうね.

最近のニュースで中国の1憶5000万年前の地層から体調2cmのノミの化石が発見されたというのがありました.
恐竜が地球上を闊歩していた時代からノミは寄生可能な動物に合わせて自身を変化させ現在まで生き続けているんですね.もの凄い歴史とず太い根性を感じてしまいます.

ノミではないですが,ノミと一緒に話題になることの多いマダニに関してもニュースを見つけました.
なんと真空状態の容器内で動くことができるそうです.なぜ真空状態で生き続けられるのかは今後の研究だそうですが,その生命力の強さに驚愕です.

ノミ・マダニともに嫌われ者のイメージが強いですが,
「嫌われ者世にはばかる」ということでこれからも人間とノミ・マダニの戦いは続くのでしょうね.

今回のブログでノミ・マダニのしぶとさを感じてもらえた方々
是非愛犬・愛猫をその脅威から守ってあげてくださいね.

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